オイルドレザーワークブーツのメンテナンス方法
ブーツと言うアイテムも定期的にメンテナンスを行うと長年愛用出来ると共に、自分のライフスタイルを刻み込むことができる素晴らしいアイテムだ。ここでは、自宅で出来る簡単で一般的なブーツメンテナンスを紹介しよう。メンテナンスと言ってもブーツのレザー・マテリアルによって異なることもあるので、ここでは一般的なオイルドレザーのワークブーツを例に紹介したい。
メンテナンスに必要な道具
①ブラシ(馬毛が好ましい)
②歯ブラシ(使い古したもので十分です)
③オイルドレッシング
④ミンクオイル
⑤シュークリーム(ここではブラウン)
⑥ウエス・使い古したタオル
⑦シューズ・ツリー
②の歯ブラシについては毛先が固いものは好ましくないので、使い古した歯ブラシを利用することがお薦めです。エコですしね(笑)。
今回メンテナンスするブーツはこちら
今回メンテナンスするブーツはRed Wing8166。
定番のクラッシックモデルだ。メンテナンスを行いながら繰り返し履き続けていくと独特のエイジングを見せてくれるアイテムだ。
一見綺麗に見えるかもしれないが、やはり埃や汚れがあります。このまま穿き続けるとレザーにとっても良くなく、埃がこびり付くと汚れとなってしまう。
シューレース(靴紐)を取り外す
メンテナンスを行うまえにはシューレース(靴紐)は必ず取り外そう。
面倒なので、省略する方々も多いと思うが、シューレースがあるブーツは一番埃が溜まりやすいのだ!
ブラッシングは気持ち長めの丁寧さで
①の馬毛ブラシで丁寧なブラッシングを。ブラッシングはレザーについた埃を取り除くもので、最低片足10分はかけて丁寧にブラッシングして欲しい。
※汚れが激しいときはブラッシングの前に固く絞ったタオルで拭き取り、乾かしてからブラッシングすると効果的です。
②の歯ブラシはここで登場する。馬毛ブラシでは届かないような細かいところは歯ブラシで埃を書きだすのだ。シューレース部分には驚くほど埃がたまっているハズ!
コバ周りも歯ブラシで丁寧にブラッシングすることが好ましい。埃を残したままオイルを入れてしまうとブーツに埃が癒着してしまい”汚れ”となってしまうからだ。
シューレースも綺麗にしよう
取り外したシューレース。
実はこのシューレースも激しく汚れていることが多い。せっかく取り外したので面倒がらずに綺麗にしよう。
ブラッシングしたブーツもついでに拭きとる。何度かメンテしていくと余分なオイルが残っていたりするからだ。拭きとったあと”乾拭き”するのも忘れずに。
ブーツメンテナンスにおけるオイルの使い分け方
左:④ミンクオイル
右:⑤オイルドレッシング
ミンクオイルもオイルドレッシングも似たようなものだ。ただブーツに艶を出したい場合はオイルドレッシングが相応しい。今回は艶を出すためにオイルドレッシングを使用してみた。
オイルはひたすら薄く丁寧に塗りこむのがミソ
ミンクオイルは素手で塗りこんでも良いが、オイルドレッシングを塗る場合はオイル自身が非常に柔らかいので古布を用いると良い。
オイルは薄く伸ばしていくのが最大のコツです。
たまにベタベタに塗りたくる人がいますが、なんでもやりすぎは厳禁!!余計なオイルも汚れになってしまいます。
仕上げもひたすらブラッシング
オイルを塗りこんだ後、再度ブラッシング。ブラッシングを行うとオイルがさらに均一に染みこんでいきます。
※オイルを塗りすぎているとブラシもベタベタになってしまいます(笑)。
クレープソールは消しゴムである程度綺麗になる
クッション性の高いクレープソールは人気ですが、やはり黒ずんで汚れてくる。これは何とかしたい。
メンテナンスの本とか見てみるとサンドペーパーで削ってますが、注意しないとコバまで傷つけてしまいます。そこで消しゴムが登場!!
消しゴムでこすってやると汚れはある程度落ちる!!
半日~1日間は乾かそう
余分なオイルを拭きとる
余計なオイルを拭きとる乾拭きを行う。これも重要な作業の1つだ。
余計なオイルは埃を付着させやすくさせてしまうので、丁寧に拭きとることが大事。
カラークリームで最後の仕上げ
最後にオイルクリームを先端に塗りこむ。今回のRed Wing8166はラウンド・トゥーを美しく仕上げたい。
先端にカラークリームを塗りこんで軽くブラッシングしてやるとこの通り、傷にカラーが入って先端に艶が蘇ります。
完成
自分でメンテナンスしていくと、ブーツに対する愛情も深まるはず。
目安としては1ヶ月に1回はメンテナンスしてあげたい。