エイジングとは

経年変化とは、読んで字の如く「年を重ねるごとに変化していく様子」であり、辞書で調べてみると「年月が経つうちに製品の品質・性能が変化すること。特に、摩耗・腐食などで性能が劣化すること。」と記されています。我々の日本経年変化協会では製品を長年使用することによる製品の変化と定義したいと思います。
私たちは度々、「経年変化によるエイジング」と表現することがあります。アメカジ系列のファッション雑誌などを開くと良く目にする表現です。
ブーツ

エイジングとは

ところで”エイジング”と言う単語は実は日常生活で度々耳にしたことはありませんか?
1つは美容業界で使われる時、”エイジング=老化”と言う定義で用いられます。語源が英語のageから来ているからだと言われています。女性はきっと美容業界で耳にしているはずです。老化防止をアンチ・エイジングと表現しています。老化と耳にしてそこに価値を感じるのは稀だと思います。
もう1つはワインやウィスキーなどのお酒の業界で用いられることがあります。その時は”エイジング=熟成”と言う定義で用いられます。熟成されたワインは美味しいと表現しますね。
そう考えると製品にエイジングという表現は造語になるのですが、おそらく美容業界の意味ではなく、後者の”エイジング=熟成”と言う定義が近い意味でしょう。
デニム

美しいと思われる状態の定義

デニムでは、デニムの穿き込んだ時の風合いが高く評価されることがあります。ヴィンテージデニムなどは典型的な例でしょう。今ではユーズド加工と呼称してわざと穿き古した加工を施されています。何年も穿き込んで経年変化したデニムを美しいと感じるのであれば熟成であると私は考えています。
そこで我々の日本経年変化協会ではエイジングの定義を長年愛着を持って製品を使用した際、経年変化により製品の風合いが熟成された美しいと思われる状態と定義したいと思います。