会長挨拶

ブーツ
興味関心が無い人達から見れば単なるボロボロのジーンズやブーツ。しかし自分に取ってみれば大切な思い出が詰まっていて苦楽を共に分かち合った相棒だったりします。家族や恋人から「汚いから捨てなさい!」と批難されても気にせずに何度も修理・リペアを繰り返し日々愛用しています。そう、“他人にとってガラクタでも自分にとっては宝”なんです。
長年のヘビーローテションによって発生する色落ちや皺。そして修理・リペアの形跡・・・。それらはワインの熟成のように時が経つことによってより味わい深くなり、“エイジング”と呼ばれるようになりました。同じ製品でも使用する人によって全く異なった“エイジング”が発生し、“世界で唯一の存在“に生まれ変わります。それは使用する人の”生き様“を描いた一つの作品だと思います。長年に及ぶ愛情と年月をかけて生き様を刻みこんでようやく完成する作品。まさに芸術活動です。「芸術は誰かに見てもらいたい。」そんな想いから日本経年変化協会を立ち上げました。

日本経年変化協会は自分の“生き様”を刻み込んだ作品を全国に発表することができる場であると共に、作品作りに精通した方々を“エイジング・マスター”と尊敬の意を込めて呼ばせて頂き検定試験をクリアされた方々を認定させて頂いております。また“生き様”を刻み込むためのキャンバスとも言える情熱溢れるモノ造りから生まれてくるホンモノの逸品を創りだす職人さんやメーカーさん。そしてそれらホンモノを取り扱う販売店舗さんが愛好者の方々に強く訴求できる場所を提供させて頂きたいと思います。
長引く経済不況の今日、全てがオートメーション化され低価格競争に伴う大量生産によって生まれてくる製品で溢れかえる市場においてホンモノのモノ造りを行う事は年月が経つと共に時代に淘汰されつつあります。モノ造り側が安心してホンモノを造り出すためには、消費者がホンモノを愛でることを行えばきっと明るい世の中が待っていると信じて日本経年変化協会は活動を続けます。我々日本経年変化協会の考えに賛同していただけるのであれば、これほど嬉しいことはありません。 日本経年変化協会を宜しくお願い申し上げます。
コットン

会長プロフィール

会長 画像
1978年式の30代男性。30年を超える使用で身体の随所に経年変化が発生しつつある。1990年代に日本で沸き起こったヴィンテージ・古着の大ブームに、当時月刊60万部数を超えたと言われる月刊誌Boonをバイブルにして思春期を過ごす。流行により短期間でヴィンテージ製品が非常に高価なモノとなり、お小遣いで購入できなくなり路頭に迷っている時に一本の国産デニムに出会う。リジテッドの状態から履きこみヴィンテージに劣らないエイジングが仕上がり自分で“生き様”を刻み込む魅力の虜となる。
大学時代の学園祭のフリーマーケットで自ら穿き込んだデニムを販売したところ、非常に好評で毎年ブームとなり6年間の恒例ブームとなる。その後も数々のジーンズを履きこみ、自分なりの評価基準を確立。2009年で長年の知人と奇跡的な再会を果たし、モノを大事に使っていくことの重要性と楽しさを全国に配信していくために日本経年変化協会を2011年12月13日の大安の日に設立。