コンセプト 自分で使い込んだアイテムはどんなヴィンテージよりも美しい。

1930年~1980年の期間に生み出された製品は随所に素晴らしい創意工夫が施され、職人による技術が盛り込まれていました。そこが大変魅力的であり、素晴らしいものだと私は考えています。実際当時の人たちは定期的にメンテナンスや修理をしてその製品を大事に使い込みました。しかし、今日の市場を見てみると、そこそこの品質でお買い求めやすい価格の商品が溢れかえっています。大量生産によって生み出される商品は“使い捨ての時代”の到来を告げました。それらは差別化的要素が少ないように思えます。
しかし、今日でもあえてコストが掛かったり、モノ造りの魅力を引き出すためにあえて失われた技術を用いた製造メーカーも少数ながら存在しています。当時と同じ製法・素材・技術で誕生した商品はレプリカでありますが、今日ではホンモノの逸品であると思います。
ジーンズ

それらホンモノの逸品を長い年月を使い込み、経年変化によるエイジングの素晴らしさを分かち合おうと言う動機から日本経年変化協会を発足致しました。

経年変化によるエイジングした製品は同じ製品であっても使用者によってことなる表情を見せてくれます。使い込むことによって美しく持ち主がどれだけ大事に愛用しているのかを物語ってくれます。そんな皆様の愛情を込めた自慢の逸品を同じ価値観を持った人たちで共有できる会であればと切に願います。